アドラー心理学の「勇気づけ」「共同体感覚」「課題の分離」を、ビジネスへ応用するとどうなるのか。

アメリカから来た新しい課長に影響を受け、ボクが成長していくという単純明快なストーリーです。

 

①できていることに注目する

例:週に2日しか走れなかった

→ 半年前まではジョギングなど一度もしたことがなかったのに、今週は2日も走ることができている

自分を勇気づけ心にガソリンを入れる。

 

②失敗ではなく、経験ととらえる

多面的に見れば、トラブルの中にもできているところは必ず見つかる

 

③無理やりポジティブに考えない

不快なことはそのまま見る

→ でも、注目はしない

→ そして、ポジティブな側面に長く注目する

 

④やらされているのではない。やることを自分で選んでいるだけ

やるべき仕事が山積みになっている

→ でもやらなければ、評価が下がる・会社をクビになるなど、もっと嫌なことになる

→ 今の仕事を続けたい

→ それなら、目の前の仕事をやった方がマシと、自己決定していることに気付く

(本当に嫌ならやらない、という選択肢は常にある)

 

⑤やり方が上手でないからといって、自分の人格までを否定するのは間違い

やり方(Doing・機能価値)と、あり方(Being・存在価値)をごちゃ混ぜにしない。

 

⑥存在価値を満たせば、機能価値まで満たされるようになる

自己受容することで心にゆとりが生まれて、力を発揮できるようになる。

※ 評価を上げて機能価値を満たしてから、存在価値を高めるのではない。

「こんなこともできない自分はダメ」という自己否定や、上下優劣で考えていると、認めてほしい、愛してほしい飢餓状態になる。

 

⑦人を勇気づけることは、自分で自分を勇気づける以上の大きな勇気づけになる

「共同体感覚」

自分は誰かの役に立つことができる。

自分は人から必要とされている。

自分の居場所がある。

 

⑧ほめられ、認められることを求めてはいけない

「課題の分離」

相手がどう思うかは、相手の課題である。

他人の目を気にせずに、自分の信念に基づいて行動する。

人の目ばかりを気にしている人は、自分のことしか考えていない人である。

 

⑨対立ではなく、対話をする

相手の気持ちに寄り添いながら、スマートに自分の意見を提案する。

相手の意見に同意せずとも、共感する。

 

⑩目の前よりも大きな共同体にとっての利益を優先する

相反する複雑な問題に対しては、永遠の視点から見る。

 

まとめ

会社は信頼だけでは動かない。

信用や実績がなければ評価されない。

機能価値を満たすには、まず存在価値を満たすこと。

相手を信じ、自分を信じる。

「勇気づけ」と「共同体感覚」の交差点=「任せる」

 

「課題の分離」についてのとらえ方が、「嫌われる勇気」とはちょっと違うような印象を受けました。

「嫌われる勇気」を読んで、腑に落ちない人、具体的な実践方法がよく分からなかった人におすすめです。

 

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