文芸誌「文學界」編集長の武藤旬さんと、新潮社出版部部長の中瀬ゆかりさんの文学トークライブを聞いてきました!

 

編集者の仕事とは

◇新しい才能を探す狩猟民族であり、種をまき長い期間かけて育てる農耕民族である。

300万部売れた「火花」は、文学界の編集者が文学フリーマーケットに客として来ていた又吉直樹さんを見つけ、声をかけたことがきっかけで生まれた。

 

◇作家と編集者は疑似恋愛の関係

他にも担当している作家がいても、1:1の関係を大切にする。

他の作家のほめ言葉と悪口のさじ加減を間違うと、信用がなくなる。

 

◇「念のため・・・

確認するときは失礼のないように、この言葉を使う。

 

作家の素顔

◇白洲正子さん・・・「用の美」桃山時代のかごをごみ箱として使っていた。

◇石原慎太郎さん・・・悪筆で有名。他の人が解読できないので、原稿に石原慎太郎さん自ら朗読したテープを付けていた。

◇北杜夫さん・・・そううつ病の「そう」のときに電話がかかっていて、よく一緒に遊んだ。

◇野坂昭如さん・・・シャイなため、常にアルコールを飲んでいた。編集者を追い払うため、庭にドーベルマンを飼っていた。

◇吉村昭さん・・・文章を書くのが速く、一年分の原稿を金庫に入れて少しずつ編集者に渡していた。

◇柳美里さん・・・文章を書くために生まれてきたような人。全身小説家。

◇川上未映子さん・・・村上春樹さんとの対談「みみずくは黄昏に飛び立つ」は必読。ストーリーより文体を書く。

◇町田康さん・・・「湖畔の愛」は、声を出して笑うほど面白い小説。

 

心に残る作品と素通りする作品の違い

牽引(けんいん)力(本に引っ張られる、読むのを止めさせない)のある作品

 

読むべき本

◇宮本輝さん「流転の海」シリーズ

◇夏目漱石の「坊ちゃん」→小林信彦さんの「うらなり」のように広がりのある作品